
面白かったです。内容は
アマゾンで見ることが出来ます。目次も見ることが出来る
ので大体の内容も分かります。積読のSam様が最後まで読んだ本ですので、面白さ
保障付です。12箇所でドッグイヤーしております。(以下引用)
『ソシュールは、言語に先立つ実質の存在を否定しました。もともと存在する事物
や世界に対し、各言語が後天的に名前をつけているのではなく、人間こそが言語に
よって世界を分けていると
ソシュールは考えました。そして、「世界の分け方」は
言語によって異なってくる、としたのです。 ―――逆に表現すると、私たちは使
用している言葉にしたがって世界を認識していることになります。』シビレル衝撃!
『一語ずつていねいに語感を鍛えていくことが大切で、この努力が、あとになって
実を結びます。』
『初級や中級の外国語の学習では、文法を「演繹的」に教えるのが普通です。演繹
的文法とは、ひとつのルールを提示して頭に入れさせ、そこから文を派生的につく
らせていくというものです。 ーーー しかし、さまよえる中級の段階からより高
度なレベルに達するためには、この演繹的文法観を捨てなければならなくなります。
上達しない人の多くは、この与えられたルールから派生させて文をつくっていくこ
とにこだわっています。 ――― ではどうすればいいのでしょうか。 ―――従
来の文法観を捨て、「帰納的文法観」に切り替えなければならないのです。―――
それは、たくさんの文章がまず先にあって、そこから一定のルールを引き出して
いるのが文法だという概念です。』
この本は韓国語を勉強している人にとって非常に示唆に富んだ内容になっています。
韓国語を勉強しているということは英語を含めれば3言語を学習している多言語学
習者ということになるし、韓国語を勉強している人のなかには中国語を勉強してい
る人が多いことから、この本の例証しようとしていることが本当に興味深いものに
なっています。
著者は違いますが10/29に出版される『
最初のペンギン』を予約発注しました。
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